読書記録をしようと思う

 子供の頃から読書をほとんどすることがなかった。そんな私が10年ほど前にIT企業経営者と知り合いになり、おすすめの本を半ば強制的に読むことになり、習慣化してしまった。その経営者は中国の歴史物が好きなようで、おかげで三国志付近の中国の歴史に興味を持つことができた。その他に強力に勧められたのはスピリチュアル系の本である。

 ひと昔前はスピリチュアル系の話をすると、煙たがられるのが普通だった。しかし最近は日本でもだいぶ受け入れられる様になったと思う。私も全くの物質主義者で、このスピリチュアル系統の話をうさん臭く思っていたものだ。

 ところが世の中の進歩は私が子供の頃に思っていた様なスピードでなく、意外と遅いことが分かった。要するに私が生まれた60年ほど前と根本的なことは何も変わっていない。いまだに飛行機や新幹線での移動が中心で、60年前と全く同じである。2000年以降に車は空を走るようなイメージをしていたが、相変わらず地表を走っている。また人の生活はますます良くなり、楽しいことだらけのバラ色の生活を送るものだと思っていた。でもそれは高度成長期に作られた単なるイメージであることが明らかになった。そう言うわけで、私のこれまでの物質主義中心の考えが揺らぎ始めた。IT企業経営者も同じような感覚を持っていたのであろう。だから物質主義ではないスピリチュアルの世界に興味を持ったのかもしれない。

 そんな私が不思議な経験をたくさんしたのは数年前のことだ。テレビで不思議現象が良く取り上げられるが、それと同じようなことを経験した。テレビでは、誰もいないのに音が鳴ったり、ものが動いたりする動画が放映されている。自分が経験するまでは、作り物だと思っていた。しかし経験してしまった私はもう真実として受け入れるしかなかった。IT企業経営者と出会い、スピリチュアル系の本を読むことになったのは、この経験の準備のためだったのかもしれない。これらの本を読むことで、世の中には科学的に解明されていない多くの存在や現象があることを知った。でも心の奥底では信じてはいなかった。しかし経験してしまったいまの私はそれらの存在を信じている。

 ということで私の読んだ本を自分自身の備忘録として記録を残したいと思う。