読書記録「運気を磨く 心を浄化する三つの技法」田坂広志著

 以前、紹介した「死は存在しない」の著者である田坂広志さんの著作である。本の帯に「幸運は不運な出来事の姿をして、やってくる」と書いてある。まさに「人間万事塞翁が馬」と同じことを言っている。一見、不幸なことに見舞われても、そのおかげで幸運なことに巡り会えたと言うことは多い。そのようなエピソードを多く含んでおり、また読み応えのある内容となっている。

 私はNLPNeuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)を少し勉強しているが、著者の田坂さんもNLPを勉強していると思われる。実は本書の内容はNLP講習会で学習した手法が多く書かれている。人間は意識的な生き物だと思っている人がほとんどだと思うが、実はそのほとんどは無意識の世界に支配されている。その「無意識」の能力を最大限に活かし、ストレスなく生活できる技術を身につけるのが理想的である。NLPはその仕組みについて科学的に組み立てられたプログラムである。興味のある人はWeb上で調べたり、本も多数出版されているので読んでもらいたい。NLPは一見すると宗教活動のような印象を受けるが、習ったことを実社会に応用すると、スムーズに仕事が進むことを感じることであろう。確かに講習会によっては、法外な金額を提示しているので、まずは本を読むことからはじめた方が安全だと思う。